Sailfish OS を DAP として使うときの設定メモ

DAP として使っている(それくらいにしか使えない) Sailfish X の再設定をしたので備忘録としてメモする。 USB-DAC の設定と SD カードの設定に分けて記載する。

環境

Version

Sailfish OS 3.4

端末

Xperia X (F5121)

USB-DAC

HERUS

再生アプリ

HF Player ( Android アプリ)

1. USB-DAC の設定

iOSAndroid と違って、USB-DAC を繋いだだけでは音が鳴らないので、設定ファイルの編集が必要。

参考

USB Audio in Sailfish

USB-DAC を有効化する(本体側のサウンドカードを無効化する)

管理者権限で入る。 alsa-utils をインストールする。

$ devel-su
# pkcon refresh
# pecon update
# pkcon install alsa-utils

次に

# udevadm info -a /dev/snd/by-path/*

で出力された情報が、以下のファイルに記載されていることを確認する。

# cd /etc/udev/rules.d/
# vi 99-pulseaudio-ignore-builtin-card.rules

もう1つファイルの設定(リネーム)。(最初から両方のファイルが存在していれば不要)

# cd /etc/pulse/xpolicy.conf.d
# mv -v usbaudio.conf.disabled usbaudio.conf

再起動。以上で本体側のサウンドカードが無効化される。( USB-DAC を繋がない状態で鳴らしてもザーザーとしか鳴らないはず)

音質を設定する

/proc/asound/card0/stream0 を見ると使っている USB-DAC で使用可能なサンプルフォーマットとサンプルレートがわかる。

# cat /proc/asound/card0/stream0

この出力をもとに、以下で default-sample-format default-sample-rate alternate-sample-rate の行などを書き替える。

# cd /etc/pulse
# vi daemon.conf

設定後、音を再生しながら再度 /proc/asound/card0/stream0 を見て設定どおり鳴っていることを確認する。

2. SD カードの設定

音源はすべて SD カード側に保存してあるので、それを Android アプリから読みに行くための設定をする。 参考にしたページにすべて書いてあるので記載は割愛。やることは以下の3点。
(1) Android アプリ用ディレクトリのバックアップ
(2) /opt/alien/system/script/platform_envsetup.sh の書き換え
(3) シンボリックリンクの作成
特に (2) は OS のアップデートで再度書き換えられてしまう可能性があるので注意とのこと。

参考

Guide: Externalising android_storage and other directories / files to SD-card - together.jolla.com